飲食店で洗い場を経験した人なら分かる。
新人によくあるのが、
ラックいっぱいになるまで待つ。
それは、ウォッシャー(食器洗浄機)を止めないことだ。
満杯になってからウォッシャーへ入れる。
確かに無駄なく見える。
しかし、その間ウォッシャーは止まっている。
つまり機械が遊んでいる時間が発生している。
一方、仕事が早い人は違う。
ウォッシャーの洗浄終了音が鳴ったら、
ラックが満杯でなくても、すぐ次のラックを入れる。
そして洗浄中に残りの食器を回収し、次のラックを作る。
この繰り返しである。
重要なのは、
「人が動くこと」ではなく、「機械を止めないこと」。
ウォッシャーが止まっている時間は、生産性がゼロになる。
逆にウォッシャーが常に動いていれば、その間に人は別の仕事ができる。
仕事が早い人は、
自分の手を速く動かすのではない。
機械が止まる時間をなくしている。
私は1000回以上スキマバイトで飲食店へ勤務してきた。
現場で本当に仕事ができる人は、
「自分が働く」より、
「現場全体が止まらない仕組み」を考えている人だった。
仕事の速さとは、腕の速さではない。
流れを止めないこと。
それが洗い場で最も大切な考え方である。

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